一球入魂
1987
太田螢一
原画ご入手可
売約済

 少年ホームランズのレコードのための作品。バンド名の連想と、夏だったせいで、投げ込むぞ、いや打ち込むぞという炎天下に力む高校球児の緊張を描きました。野球漫画で千本ノックでボールの形の窪みが体中に付いたりしているのも好きです。この絵は凸ですが凹も又魅力的で、型が付いたりするのが面白く、羊羹のお尻の所の紙の折り型を口の中で感ずるとか、昼寝の後の頬の畳跡の指の感触、お面や大仏の内側の逆向きの凸凹等、実存よりも痕跡にこそ大きな喜びがあります。

〔「illustration」誌1988年10月号 
太田螢一+深津真也+藤田新策特集より〕



少年ホームランズ
   1987
   Solid RECORDS
   Cover Painting : Keiichi Ohta
Design :
Tomohiro Itami
Kuniaki Shoji
 (IT IS DESIGN)
佐伯健三氏、比賀江隆男氏が
学生時代に結成。上野耕路氏、
泉水敏郎氏、石原智宏氏を迎え、
後にハルメンズに移行。
1979年の音源をアルバム化。
当時の太田さん画のライヴ・チラシが
1988年盤CDのブックレットに
追加掲載されています。
(2008年の紙ジャケ化では
LPデザイン仕様の復刻となり非掲載) 

表がバッター、裏がピッチャー。


1987年  LPレコード発売
1988年 CD化、2曲追加
(ジュエル・ケース)
2008年 ボーナス・トラックを
さらに追加してCD再発、
全16曲、紙ジャケ、
デジタル・リマスタリング
(disk union 限定特典あり)

 音盤メニュウ