Kêiti meets "dip in the pool" !
Metaphysical pop music continued from 1980s
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 私達主演の人生のステージに降ろされていたpandemicの緞帳が少しだけ上がってきましたね。
この先、緞帳がするする上がってゆくのか はたまた降りて休演となってしまうのか、ウイルスのプログラムは インシャラーとしか言えません。

 年度末の工事みたいに 今更暑い秋の宵、
神主さんにして音楽家の中西利彦さんに是非!と誘われて10月8日 あたふたと六本木ミッドタウン御中ビルボードTOKYO “dip in the pool”のナイト・ショウへ!
ディップ イン ザ プール、御存知 麗人 甲田益也子さんとサウンド・メーカー木村達司さん二人組の メタフィジカルでハイセンスな音楽ユニットですね。
残念な事に彼らの登場した80's頃の私は ありがたくも嘆かわしく多忙の波に洗われていて同時代の音楽をほとんど聴くことがありませんでした。彼らのサウンドに触れるのは この日がほぼ初めて!その音楽世界の全体像は 掴めていませんが ともかく拝見拝聴!

 私が思っていた以上にメロディアスな音の構成と演奏の波間から浮かぶ無性的であり柔らかなのにノン・エモーショナル、揺れる陶器のような歌声に魅了されて 私の耳から音楽が離れません!今回は マレットパーカッション、ギター、ベース、ドラムスがd.i.p.の二人に加わってのバンド・スタイルでの演奏。
音数が必要以上に多く無いのが 実にイキで 私好みです!
浮遊感漂う曲、ファンク、ドラマチックな曲とバリエーション広くこれまでの彼らのアプローチの奥行きを感じます。
こういうインターナショナルな感性で音楽をやってらして なんだかとても嬉しいです!

 益也子さんは 真赤なロングチュニックに まるでジャコメッティの塑像のごとく 肉体から魂だけ抜け出たようなソリッドな姿体!
彼女の「軌道から浮揚してゆく美しい恒星」のような瞳を拝見していると「羽化登仙」なんて言葉が浮かびましたよ!
もう 益也子さんが そこに存在しているだけで感銘を受けるような凄さを ヒシと感じます!
何故だか お手玉が似合いそうな方だと思えたりもしましたね!
いずれ 過去の彼らの作品を 楽しみに聴いてみたいと思っています。

 そんなワケで、来たる豊穣なシーズンへの 手触りの良い 硬質な息を吹き込んでいただいた 素敵な一夜でありました。
 中西さん、楽しいお誘い ありがとうございました!

dip in the pool “Departures”
Billboard Live 2021


ステージ写真拝借

甲田益也子さんと、
何だか超脱したような風情の益也子さん。たぶん今の彼女は 今迄で一番魅力的になられてますね!

今回誘っていただいた神主さんにしてサウンド・デザイナーにしてちょっと前にオツムが割れて ようやくひっ付いた中西利彦さんを挟んで!

笑顔が可愛いのでこれも!!

映画監督且つ映像作家の中野裕之さんと 何はともあれこの人こそ主役!d.i.p.の脳髄 木村達司さんと、赤い人、

私の席からギタリストが丁度見えなくて 何だか大きいのが良い音出してるなーと、よくよく見れば窪田ハルヲ!久しぶりに ここで会おうとは、、ひっぱりダコのハルヲ君ねー!

ミッドタウンの前庭で、
この日は秋なのにやはり暑い!
アジアン・カラーの身繕いで、Freedom ASIA??

中西さん撮影。

おモチが焼けそうな、ミッドタウンの スカイスクレェパアに架かる飛行船の骨格のような金属の天蓋!

赤い人は 全く見かけなかったけどステージ上の益也子さんは赤かったので勝手にちょっと嬉しい、

後ろに見えますのが私より歳下の東京タワー! 金属ドロなら「う〜ん、ツブシでいくらいくらだなぁ〜、」なんてソロバンはじくですね。先日の地震の折は 全身を点滅させて注意を喚起したそうで 東京の屋根の下に日々をおくる私達を 太い脚で踏ん張りながら見守り続けています。
その姿をふと見上げた時 どこか心を励ましてくれるような もはや東京人の宗教的尖塔なのです!

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